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「雲子ちゃーんさー寒くなァい?俺ねーどうしたらあったかくなるか知ってんだけどー」
アァ一方通行。超アホ。やだなぁ俺こんなの…ずっとなんだぜ、絶対
とわに
こう
「練習をすればいい。おまえは、好きなように暖を取れ。じゃあな、行ってくる」
「つれない。ま、凡人は頑張んなきゃいけないもんなァ」
「そうだ。…阿含」
「ナーニ」
でもさ、ひとりで頑張れるおまえは凄い
いっしょに頑張れない俺は凄くない
マジで、ダメだ。俺が悪い。俺はひとりじゃダメだし、だけど俺がいたらおまえは落ち込むばかりだし、だけどおまえはそれすら知ってるから、俺を完全にひとりにしはしない
「『がんばれ』って、言ってくれ」
まるで雲水も阿含がいなきゃダメなみたいな振る舞い
「がんば、れ…」
阿含は雲水がいなきゃ真実ダメだよ
「ありがと」
「言葉じゃない礼が欲しいなァ」
「なんだ」
「…キス?」
「変な弟だよおまえは」
知ってる
ごめん、ごめんな兄ちゃん
ほとんど同じなのに、どうしてこんなにも違ったのだろう
おまえと俺とでひとりになれなけりゃあ生きてる意味がない
「じゃあ、頑張ってくるから」
願わくは対等に
「どんな遊びしてもいいけど、怪我はするんじゃないぞ」
諦めんなよ
俺は頭悪くねえから、おまえが今望むことをわかっている
おまえが報われるためになんだってするさ
だけど俺はおまえが欲しいんだ
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